別荘に限らず、不動産をお持ちの方がお困りの問題の1つに、自分の土地に生えてきた樹木や雑草等が生い茂ってしまうということがあります。雑草などの場合には、面積や状態によっては自分で草を刈ったり除草剤によって問題を解決することも出来ます。しかし、樹木の場合はそうはいかないケースが多いのが事実です。そんな樹木の中でも、とくに厄介なのが竹です。今回はそんな竹の処理について見ていきます。

〇どうして竹は厄介なのか?

 では、まず何故、樹木の中でも竹は厄介なのかという点について、おさらいしておきます。キーワードは「早さ」と「拡がり」です。
 まず「早さ」についてですが、ご承知の通り、竹はあっという間に成長していきます。春にタケノコとして芽を出したものがあっという間に成長していき、周りの竹と同じような高さになっていきます。このことは、ちょっと手入れを怠ると、手が付けられないような状態になってしまうことを意味します。
 また「拡がり」についてですが、竹は横にどんどんと拡がっていく習性を持っています。それは、時に地下から隣の土地へ侵入し根を張りめぐらせてしまうこともあるくらいです。
 このようにして竹が繁殖することで、風通しや日光を遮るといった環境面でのマイナスだけでなく、地盤を弱くさせたり、建物や塀、擁壁といったものにも悪影響を及ぼすことがあります。美しい竹は時に厄介な存在になってしまうのです。

〇竹の伐採はどのようなすればいい? 

では、実際に竹を伐採しようとする場合、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。いくつかポイントを挙げていきます。
 ・時期
  <冬期>11月から3月までの期間は、竹が乾燥しています。ですから、伐採後の竹を材料として使う場合等はこの時期がいいと言えます。また、軽くなっているため、運搬にも適していると言えますし、虫等も少なくなっている点は作業に都合がいいかもしれません。
  <夏期>7月から9月の暑い時期は、竹の成長がピークを迎え、栄養を使い果たしているような状態ですから、この時期に伐採すれば春まで竹は茂ってこないため、比較的長い期間、綺麗な状態を維持できると言えますが、真夏の作業は大変だとも言えます。

 ・準備するもの

  ぶ集めのゴム手袋、長靴、長袖長ズボンの作業服、のこぎり、なた、鎌、チェーンソー(竹用がおすすめです)等

 ・伐採手順

  ➀切り倒す方向を決める。
  ②足場を確保する。
  ③伐採作業を行っていく。
  伐採する位置は、地表から数十センチぐらい残しておくと、躓いて転倒してしまうといった事故を防ぐことが出来ます。また、伐採後の切株に立てに切れ目を入れておくと、枯れやすくなります。
  竹の切断面は鋭利な状態になっていますので、くれぐれも注意しながら作業や運搬、処分をする必要があります。

〇竹を枯らすには?

 では、もう竹が生えないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。他の樹木の場合は、伐根といって掘り起こすことも可能ですが、横に広範囲に根を張る竹の場合は、結構、大掛かりなことになってしまいます。時間はかかりますが、竹を枯らしてしまう方が現実的かもしれません。そんな竹を枯らすには次のような方法があります。
 

・連年皆伐式 

タケノコが伸び切ってから全ての竹を伐採していく方法ですが、数年に渡って2~3ヶ月ごとに伐採を繰り返す必要があります。伐採後の勢いの弱った竹に除草剤をかけていくと効果的です。

 ・除草剤を使用

除草剤を利用するのが、短期間で最も効果が出やすい方法と言えます。
具体的には、竹にドリル等で穴を開けて、除草剤を原液のまま入れて、ガムテープでふさぐというものです。穴を開ける場所は、地表から30~1m前後で、節から2~3センチ下が効果があるようです。

以上、竹の伐採等について見て来ました。確かに竹は美しい景観を形成してくれることが
あります。しかし、放置しておくと、手に負えないような状態になってしまうまで、それ
ほど時間がかからないという厄介な面も持っています。
ただ、伐採作業は勿論、竹の処分等には危険が伴うものなので、決して無理に自力でしよ
うと思わない方がいいかもしれません。
私達、きこり家は、勿論、竹の伐採についても十分な知識と経験、スキルを持ち合わせて
います。竹の伐採等をお考えの方は、まずは、一度、ご相談ください。