今は、アウトドア、キャンプなどのブームもあり、焚火に注目が集まっています。
人が何故、焚火に惹かれるかというと、その優しい暖かさもそうですが、見ているだけで癒される炎にあります。
薪ストーブも同じことです。
単なる快適さや利便性を超えたものが、薪ストーブにはあります。
そんな薪ストーブですが、選び方って、結構、難しかったりします。
今回は、そんな薪ストーブの選び方について大きさを中心に見ていきます。
〇薪ストーブの大きさ、暖房能力とは?
薪ストーブを選ぶ際にポイントとなるのは、暖房能力です。
基本的には炉が大きなものの方が一度に大量の薪を燃やすことができますから、燃やす力、暖房能力は高くなりますが、カタログやホームページなどには、火力、出力と形で薪ストーブの暖房能力が記されています。
最も、エアコンなどと違い、測定の仕方や計算方法はメーカーやそれぞれの国によって違ってくることが多いのが現状で、単純に比較することはできません。
一応の目安としては、10,000キロカロリーの出力のもので、50坪、約90畳という感じになっています。
〇薪ストーブを選ぶ際の注意点は?
薪ストーブの大きさ、暖房能力の基本的な考え方について、説明させていただきましたが、実際には数値だけで決めることは出来きません。
次のような条件が、薪ストーブの暖房能力に影響してくるからです。
・建物の構造
・気密性
・設置場所、条件
・薪の状況
まず、最初の建物の構造ですが、天井の高さや部屋の間取りといったことによって、暖めることが出来る広さが変わってきます。
また、新しい家で気密性が高い場合は、当然、暖房効率は良くなります。
これは、設置する場所や条件によって左右されるもので、例えば、柱は壁、間仕切り、家具などによって、部屋の中の温まり方が違ってきます。
最後に、薪の状況ですが、大きなサイズの薪を使用するには、炉の大きなものが必要となります。
このように、薪ストーブの性能が十分であるかどうかは、色々な状況によって変わってきます。
〇薪ストーブは大きければいい?そのメリットやデメリットは?
それでは、「大は小を兼ねる。」ではないですが、薪ストーブも大きければいいかと言えば、そうではありません。
大きすぎる薪ストーブは、過度に部屋の中が温まってしまい、その結果、2次燃焼にまで至らないことも出てくるのです。
その結果、煙や煤の影響で快適さが失われたり、薪ストーブの性能やメンテナンス、寿命にも影響が出てきたりもします。
勿論、大きな炉を持つ薪ストーブには、高い暖房能力の他にも、
・大きなサイズの薪を入れることができる。
・薪ストーブを利用した調理などがしやすい。
といったメリットもありますから、あくまでも、条件にあったものを使用することが快適な薪ストーブライフを長く送ることが出来るのです。
〇あなたにぴったりの薪ストーブを選ぶには?
では、自分にあった薪ストーブを選ぶには、どうすればいいのでしょうか。
ポイントは次のようなものになります。
・建物の構造などがわかるような資料を用意する。
・どういった使い方をするのか、イメージしておく。
このようなことを踏まえて、専門店で相談をされるのが、一番確かです。
最初の建物の構造についてですが図面や写真等を用意しておけばスムーズです。
設置する場所や使用状況、薪の調達といった、出来るだけ細かい部分まで、イメージして相談するのが、長く使い続ける薪ストーブに出逢う秘訣です。
今回は、薪ストーブの大きさ等について見て来ました。
薪ストーブの魅力は、数字だけで表されるものだけではありませんが、やはり暖を取ることができなければ意味がありません。
それぞれの状況にあったいい薪ストーブがあって、はじめて理想的な薪ストーブのある生活、スローライフを送ることが出来ます。
私達、炎凸家が、皆さんに味わっていただきたいのは、静かに長く続く薪ストーブのある暮らしです。
薪ストーブが気になる方は、是非、お話を聞かせてください。