きこり家です!

夏が近くなり、段々と木々が鬱蒼としてきました。
光合成のため、枝葉を広げ時には道路に枝葉が飛び出るなんてことも…
飛び出てしまう分は切って整理しなければ!

でも、ちょっと待って!

実は木を切る場合にも手続きが必要な場合があるんです!

「自分の土地の自分の木を切るんだから誰にも許可等は貰う必要はない、自分でやっちゃえばいい。」と思っている方が多いのではないでしょうか。確かに、自宅の庭の木を少し切るぐらいならば、そういった場合が多いのですが、場所や内容によっては、手続きが必要な場合が出てきます。あまりご存知でない方も多いかと思いますが、今回は、そんな木を切る場合の手続きについて見ていきます。

○木を切るのに手続きが必要な場合って?

 では、木を切るのに手続きが必要な場合ってどんな場合なのでしょうか。
森林法という法律によって、森林の伐採などを行う場合には制限がかかったり、手続きが必要となってくることがあるのです。
伐採しようとする森林が、地域森林計画の計画区域に入っていれば、市町村の窓口に書類を提出する必要がある場合があります。

○そもそもどうして、木を切るのに制限がかかるの?

 木を切る場合にも、法律的に手続きが必要となることがあるということを紹介しましたが、そもそもどうしてこのような規定が定められているのでしょうか。
 それは、木、特に森林が果たしている役割にあります。
皆さんもご存知のように、木には二酸化炭素を消費して酸素を供給するという役割があります。
地球温暖化の問題との関連性も指摘されるように、木、特に森林は私達が暮らす地球の環境の元となる部分を作っているのです。

また、森林には保水機能というものがあります。
これは、降った雨の森林のある場所に一時的に貯めておくというもので、洪水被害の防止に役立ちます。
森林にはこのような役割があるため、一定の行為に制限がかかってくることがあるのです。

○どんな手続きが必要となるの?

 では、伐採しようとする森林が地域森林計画の計画区域に入っている場合は、伐採工事を始める30~90日前に届け出を行う必要が出てきます。
この場合、自分の持っている土地の森林を伐採する場合は所有者名義で出すことになります。

 提出する市町村によって若干違ってくるのですが、具体的に提出する書類は、「伐採及び伐採後の造林の届出書」というもので、一緒に提出するものとして、所有者の住所や伐採場所がわかる書類が必要となってきます。

○必要な手続きをしなかった場合は、どうなるの?

 では、対象区域で必要な手続きを怠った場合はどのようなことになるのでしょうか。
 その場合は、伐採の中止の命令をされることもありますし、森林法の規定によって100万円以下の罰金という可能性もありますから注意しておいた方がいいでしょう。

まとめ

木を切る場合でも手続きが必要な場合があるということをご紹介してきました。
法律による規制があることはわかっても、でも実際に自分の伐採行為が手続きが必要なものなのかどうかは、なかなかわかりにくかったりもしますよね。
そして、それを、どこでどうやって調べたらいいのか知らないし、また自分で手続きをする時間がないという方もいらっしゃると思います。
そんな場合は、是非、私達きこり屋にお声をかけてください。
お住まいの地域等をお知らせいただければ、きっとお役に立てると思っております。