薪ストーブを制するためには、薪を制する必要あり!

生活の中に薪ストーブのある暮らしをしてみたいと憧れる方は多いと思います。確かにエアコンや床暖とは違った温もりが薪ストーブにはあります。そして、その炎は人々に視線がそこに集まり無言の会話が交わされます。そんな薪ストーブですが、薪を用意しなければならないのは言うまでもありません。薪ストーブが古くから普及するヨーロッパなどでは、薪の調達等も含めて生活の一部、薪ストーブのある暮らしという考え方が普及しています。ではそんな薪を手に入れるためにはどんなことが必要かということについて見ていきます。

○まず、必要な薪の量や薪の調達に必要な道具等について

 標準的には、一冬を超すには3トンの薪が必要となると言われています。あんまり想像もつかないかもしれませんが、2トントラック一杯半の量となりますから、それなりの量ということになります。そして、薪を調達するには、原木等を適当な大きさに切るためのチェーンソー、薪の元となる材料を運搬するための車両と、それに斧、乾燥させて貯蔵しておくためのスペースが必要となります。ちなみに車両についてですが、普通乗用車で、1回に運べる量は200キロぐらいだと思っておけばいいでしょうから、軽トラックなどがあればいうことはないですね。

○薪の作り方について

 薪は、斧などで適当なサイズにカットして、それを乾かしていくことになります。乾かすと言っても天日干しにするのではなく、屋根のある風通しのよい場所で自然乾燥させることになります。だいたい1年半ぐらいが目安となるようですから、乾燥させはじめの時期ごとに棚などを分けておくと便利かもしれません。また、含水分率計というものがありますから、それで測ることも可能です。屋根のあるものを造るのもいいですがブーシートなども利用が可能です。いずれにしても地面に直接置かないことがポイントの1つになります。

○薪の情報を手に入れるには?

 また、薪を調達するには、どこで薪の原料になる木を手に入れることができるかという情報を持っていることが大切です。情報の入手先、方法については次のようなものが考えられます。

 ・名刺やチラシなどで情報が得られるようにしておく。

  名刺やチラシなどに連絡先を記入しておいて、何かの折にそれを貰ってもらうことができれば、情報が入ってくるかもしれません。

・公共サービスの利用

 市町村のゴミ処理センターは勿論、公園、山林や河川などの管理を担当する役所では、薪ストーブ用に伐採した薪をくれるところがあります。登録制になっているところもあるようですが、一度に大量の薪を手に入れるチャンスでもあります。 

・薪ストーブ仲間

情報の共有もそうですが、薪を効率的に手に入れるために、ご近所などでも薪ストー

ブ仲間を作っておくようにしましょう。自分だけでは一度に処理しきれないような量でも何人かの仲間がいれば、処理することが可能となってきます。

・薪ストーブ愛好家のクラブ 

 最近、薪ストーブが注目されていることもあって、薪ストーブの愛好家などで同好会やクラブのようなものが作られているケースがあります。勿論、情報も集まりやすいですし、個人よりも交渉しやすくなる場合もあります。また、当然、大人数で作業をすれば、はかどりますし、重労働も楽しくすることができます。 

・インターネットを利用する

 先にあげたようなものも含めて色々な情報を得るにはインターネットが、効率的です。直接的な情報収集にも役立ちますし、SNSや掲示板等で薪に関する情報が流れてくることも多いですから、注意しておく必要があります。

 

・立木の伐採

 また、実際に可能ならば、高木とかで危険でないものならば立ち木の伐採をしてみるのもアリです。勿論、他人の土地で勝手に木を切ることはできませんが、木を切らせてくれる人もいるかもしれません。

○薪情報を有効に活かすために確認が必要なこと

 せっかく手に入れた情報を有効に活かすためには、次のようなことを確認するようにしておきましょう。

・木の種類

・車の進入路について、経路や進入可能な車の大きさ等

・チェーンソーの使用の可否

・作業、運搬が可能な日時について

・引き取りが可能な、または引き取らなければいけない量について

ただ、自分の都合だけを優先しても薪は手に入れることができませんし、情報も集まってこなくなります。やはり、仲間など助け合える人達を見つけておくことが肝心です。

薪ストーブには欠かすことのできない薪について見てきました。単に野菜を手に入れるだけでなく作物を作る、農作業そのものを楽しむ家庭菜園のように、薪を調達するという、その作業を楽しむことが暮らしの一部にしてしまうというのが大切なのかもしれません。仲間づくりも含めて、それも、スローライフという言葉が当てはまる薪ストーブをめぐる生活では素敵な一面かもしれません。

関連記事