庭の木は、ただ単に景観を形成したり、日陰を作ったりといった役割があるだけでなく、そこでその木と一緒に時間を過ごした御家族の色々な想いがこもっているものだと思います。大きなシンボルツリーは、大切なお家の一部になっているとも言えます。しかし、庭木に限らず、木の種類によっては早めに伐採をしないと大変なことになってしまう場合があります。今回は、そんな早めに切った方がいい木について見ていきたいと思います。
〇木が大きくなりすぎるとこんなことになる?
大きな木のあるお家と言うのは、なんだか憧れてしまう部分があります。また、山の中などでも大木は独特の存在感があります。しかし、実際には、大きくなりすぎた木は色々な障害が出て来ることがあるのです。例えば、次のようなことが起きます。
・電線にかかってしまう。
・倒れてしまった木が附近の住宅や自動車、通行人等に危険を及ぼす可能性がある。
・道路をふさいでしまったり、山の中でも作業に支障を来す場合がある。
・庭木の場合は、日が当たらないようになってしまう。
このようなことに限らず、枯れ葉の始末が大変だったりとか色々なことが想定できます。
〇こんな木は注意が必要?
では、具体的にはどのような木は注意が必要なのでしょうか。
・成長していくにつれて、どんどん大きくなっていく木
・根の張りが浅い木
・斜面に生えている木
・建物や電線、道路の近くに生えている木
・樹齢が60年を超えている木
・空洞が出来ていそうな木
これらの木については、実際に倒木等が起きる可能性が高いとともに、被害が大きくなってしまいます。場合によっては、周囲の方も巻き込んでしまう場合が考えられます。
〇大きな木の伐採で木をつけなければいけない点は?
大きな木の倒木による被害や、気をつけなければいけない木について見てきましたが、実際の作業には、危険が伴います。作業に当たる人は勿論ですが、周囲も含めて災害等の倒木による被害と同じことが起きる可能性があります。それらを防ぐために、木を切り倒す方向は勿論ですが、事前に枝を払っておく等作業の方法や手順、場合によっては重機の使用等も検討しておく必要があります。
また、木が大きくなればなるほど、倒した木の運搬や処分が大変になってきます。勿論、それにも人数や機械、重機等が必要になってきます。
今回は大きな木の取り扱い、伐採等について見てきました。
勿論、ただ大きくなったからと言って、木の種類や状況によっては、伐採の必要がない場合もあります。そして、空洞の有無等木の状態については、専門的な知識が必要な場合もあります。また、作業については、十分な知識と経験、スキルが大切です。
私達きこり家は、ただ木を切るという集団ではありません。木とともにある、より良い暮らしを実現することを最終的な目的としています。
木が大きくなりすぎて心配だといった場合、出来るだけ早くご相談ください。台風等の災害はいつやってくるかわかりません。被害が出る前に対策を。