おはようございます!炎凸家です!

だんだんと夏が近くなり暑くなってきました。
薪ストーブは一時お休みの時期。
冬の間使ったことで、ガラスなどが汚れているので少しずつメンテナンスをしてきれいにしています。
そんな今だからこそ、煙突を掃除しましょう!

ただ、煙突掃除はすごい大変…。
なぜ煙突掃除が必要なのでしょうか?

今回は煙突掃除についてお話しします。

なぜ煙突が必要か

そもそもなぜ、薪ストーブを設置するときに煙突が必要なのでしょうか?
薪ストーブを設置する時には、必ず煙突の設置が必要となります。
1つは煙を外に逃がすため、煙突がなければ薪を燃やした際に発生する煙がすべて室内に蔓延してしまいなす。
そして、煙突内部の空気が暖まると発生する“ドラフト(上昇気流)”を発生させるためです。
この力が薪ストーブの本体に燃焼空気を取り入れる力となり、ストーブの燃焼に大きく影響するのです。
ドラフトがなければ、ただのたき火と変わらず暖かくなるまでの火力になってくれません。

煙突掃除をする理由

では、煙突を掃除する理由は何でしょうか?
それは、先程上げた煙とドラフトに関係があります。

薪を燃やした際に発生する煙には煤やタール(クレオソート)が含まれています。
それが、煙突内で発生した結露と結びつき汚れとして付着します。
この汚れはひどい場合、煙突を完全に塞ぐほどになります。

たとえ完全に防がれていなくても、空気の通り道が狭くなれば、ドラフトの効果が弱くなります。
ドラフトが弱くなれば、薪ストーブの火力が上がらずに効率の良い使い方ができなくなってしまいます、

 

そして、一番気を付けなければならないのは”煙道内火災”。
つまり、煙突内で火災が発生してしまうことです。
薪を燃やした際に発生する煙には煤とタール(クレオソート)が含まれていると書きましたが、このタールが煙突の中にこびりついている時に煙突内に火の粉が上がってしまいタールが燃える。
煙突は耐熱構造になっているので例え煙突内で火災が発生していてもすぐには気づくことができないことがほとんどです。

最も重要なのは煙突内の煤・タールを除去すること

煙突掃除で最も重要なのは煙突内の煤・タールを除去することです。
前述した通り、ドラフトの効果が弱くなり、煙突内に付いた煤・タールはストーブから上がってくる熱せられた空気から着火しやすく、煙導火災の原因となります。
3mm厚の煤が付いただけで煙導火災がおきる可能性があると言われています。

煤の付き具合は前年少なかったからといって今年も同じとは限りません。
薪の乾燥度、焚き方、焚く時間、同じ様に使っているつもりでも実は違うのです。
煙突の内部は見えないのでブラシを通してみないとわかりません。
1シーズン焚いたら必ずブラシを通し、確認することが大切です。

クレオソート

ここで、最初に記載していた
クレオソートは薪(特に湿った)がゆっくり燃焼した時に生じます。
クレオソートは煙の濃度が高い、または排気の速度が遅く、煙が130℃以下に冷やされると、煙突内に蓄積する有機タールです。
蓄積されたクレオソートは揮発性で、一定の温度以上に加熱されると煙突火災を発生させる恐れがあります。
煙突のドラフトを左右する全ての要素は、クレオソートの蓄積にも影響します。
正しい煙突の設置と燃焼操作で適切なドラフトを促し、クレオソートの発生を最小限に抑えることが大切です。

薪ストーブ掃除のタイミング

通常は、ストーブを使わない春から秋までのオフシーズンに掃除をするお客様が多いです。
オフシーズンに行えば、何か問題を発見した時でも余裕を持って対処することができます。

ただ、「春に煙突掃除をきちんとしておいたのに、ストーブが全然燃えない」という話を聞くことがあります。
その場合、夏の間に鳥や蜂などが煙突内に巣を作ってしまったというケースが考えられます。
ストーブの調子が悪いと思ったら、シーズン中でもこまめに点検を行ってください

煙突掃除の準備・方法

煙突掃除を業者に依頼しないで、自分の手で掃除したいというお客様も多くいらっしゃいます。
どうすれば、安全に煙突掃除ができるのでしょうか?

煙突を掃除する道具としてブラシやロッドは必須道具です。
昔理科の時間でフラスコを掃除したようなブラシで煙突内を掃除します。

また、安全面への配慮も忘れてはいけません。
直線で組まれた煙突なら、下からブラシで掃除することが可能ですが、1つでも曲がりがある煙突の組み方をしていると、屋根に登っての作業が必要となります。
安全な足場を確保し、ヘルメットをかぶり、滑りにくい靴を履いて行なってください。
間違っても雨の日に掃除はしないでください。
また、滑落の危険がある高所での作業には命綱が必要です。

室内から煙突掃除する場合は、古毛布や新聞紙を用意してください。
ゴーグル、革手袋、防塵マスクなどもあれば完璧といえるでしょう!

ただ、自分で薪ストーブの煙突掃除をしている方は何を使って掃除していますか?
もしかして「ワイヤーブラシ」を使っていませんか?
煙突の筒の内径と煙突トップの内径が違い、種類によってそれぞれの内径は違ってきます。
なので、煙突の内径と違うワイヤーブラシを使用し続けると煙突内の表面が傷つきます。
その際に煙突内に穴を空けてしまったり、煙突の寿命を縮めてしまう可能性もあるため、安価なワイヤーブラシは使わないことを強くオススメします。

煙突掃除の方法

それでは、煙突掃除の方法を見ていきましょう!

煙突掃除する場合は、最初に煙突上部のトップを外して、掃除用のブラシを煙突内に入れて3回~4回程度上下させて、煙突内部に溜まった煤や汚れを落として下さい。
それによって、ストーブ本体内部は煤や灰だらけになるため、慎重に本体の扉を開けて、ファイヤーブラシなどでそれらを取り除いて下さい。
このとき、煙突のところに受け皿として、ビニールなどを広げておけば、手間が減ります。
そして、最後に掃除機で吸い取るといいいでしょう。
煙突トップの掃除も忘れずに


煙突やストーブ本体の掃除をする時には、煙道内にある防水シールやロッキングバンド、支持金物、耐火煉瓦、耐熱ガラス、ガスケット、バッフルプレートなどの点検やメンテナンスもするようにしましょう。

薪ストーブを使用する場合は、煙突掃除の仕方やメンテナンスの方法をきちんと覚えることにより、安全で末永く商品を使い続けることができるようになります。
薪ストーブの煙突掃除の方法を間違うと火災や雨漏りなどの原因になる場合もあるので、しっかりと掃除の仕方を覚えましょう。
また施工販売店などの業者の中には、定期的に煙突掃除や点検等を行ってくれるところもあので、煙突掃除や本体のメンテナンスが面倒な方は、購入前に一度施工販売店に確認してみましょう。

まとめ

煙突掃除をしないとどうなるかお判りいただけたでしょうか。
薪ストーブの性能を引き出せないうえに、火災の危険性までつきまといます。
薪ストーブの性能をしっかり引き出し、安全に便利につかうため、煙突掃除をおすすめします!
ご自身で煙突を掃除する場合は、安全第一で掃除をしましょう。

煙突掃除をお考えでしたら、炎凸家にお任せください。